「位置情報」の調査方法①ホスト名から

どこどこJPがネットユーザの位置を特定できるのは、IPアドレスから位置情報を特定する技術「IP Geolocation」のおかげなんです。この「IP Geolocation」における位置情報のデータ調査は、大きく分けて3つの種類があります。今回は、そのうちの1つ「ホスト名」から位置情報を調査する方法をご紹介します。

IPアドレスに対して、人が分かりやすく管理しやすくするためにネットワーク内のマシンやサーバーに名前を付けたものが「ホスト名」です。そして、DNS(Domain Name System)を用いて、IPアドレスからホスト名を調べることを逆引きといいます。IPアドレスを逆引きしたホスト名とその他の情報を元に分析を行うと、ISP(インターネットサービスプロバイダー)が提供しているIPアドレスには、ホスト名に地域を表すキーワードを含まれていることがわかります。
これが、地域判定の手がかりとなります。

図:DNS逆引きホスト名から判定
DNS逆引きホスト名から判定

「同じ文字列を含むホスト名が近い地域に集中し、市の名前の略称とも一致する」「この数字が県内で共通しているから、この数字が都道府県を表していると考えられる」など、ネットワークを熟知した専任のスタッフ(Net Tracer)がルールを推測し、妥当性を検証します。

ほんの一部ですが、判定ルールの例をご紹介します。

図:ホスト名の判定ルール
ホスト名の判定ルール

ホスト名がつけられたIPアドレスは、全世界約43億のIPアドレスの約半数。残りのホスト名のないIPアドレス、もしくはホスト名の中に地域を表すキーワードがないISPについては、別の調査方法を用いています。

次の記事を読む

▲ ページの先頭へ

ご不明な点は、お気軽にお問い合せください。