リード獲得の手法にお悩みではありませんか?
多くのマーケティング担当者が「どの手法が自社に合っているのか分からない」「リード数は増えたが成約に繋がらない」といった課題を抱えています。
この記事では、オンラインとオフラインを合わせた全15種類のリード獲得手法を網羅的に解説し、自社に最適な施策の選び方を紹介します。

最後まで読んでいただければ、明日から実践すべき具体的なアクションプランが明確になり、質の高いリードを安定して獲得する仕組みづくりがスタートできるはずです。

リード獲得とは顧客接点の第一歩

BtoBビジネスにおいて、リード獲得は単なる「名刺集め」ではありません。
それは、自社の解決策を必要としている潜在的なパートナーを見つけ出し、信頼関係を築き始める「対話の第一歩」です。
ここでは、リード獲得の定義を再確認するとともに、成果を最大化させるために不可欠な「獲得・育成・選別」という3つのフェーズについて解説します。


将来の顧客情報を集める活動

リード獲得(リードジェネレーション)とは、自社の製品やサービスに関心を持つ可能性のある「見込み顧客(リード)」の個人情報を取得するマーケティング活動のことです。

具体的には、Webサイトでの資料請求フォームへの入力や展示会での名刺交換などがこれに該当します。
BtoBビジネスにおいて、リード獲得は売上を作るための最初の重要なステップであり、ここで十分な質と量のリードを集められるかどうかが後の営業成果を大きく左右します。
単に連絡先を集めるだけでなく、相手がどのような課題を持っていて、どの程度自社に関心があるのかを知るきっかけを作ることが本質的な目的です。

リード獲得は3つの段階で進める

リード獲得を含むマーケティング活動は、大きく分けて「獲得」「育成」「選別」の3つの段階で進められます。

最初にリードジェネレーションで接点を作り、次にリードナーチャリングで関係を深め、最後にリードクオリフィケーションで購入意欲の高い顧客を選び出して営業部門へ引き渡します。
この一連の流れを理解せずに獲得だけを行っても、その後のフォローが続かず、せっかく集めた名刺やリストが無駄になってしまうケースが少なくありません。
まずは「集める」ことに注力しつつ、その後のプロセスも見据えた戦略が必要です。

段階 名称 役割と目的
第1段階 リードジェネレーション(獲得) 見込み顧客の実名情報を獲得し、接点を作る
第2段階 リードナーチャリング(育成) 情報提供を通じて信頼関係を築き、購買意欲を高める
第3段階 リードクオリフィケーション(選別) 確度の高いリードを特定し、営業部門へ引き渡す

ナーチャリングで購買意欲を高める

獲得したばかりのリードは、必ずしもすぐに商品を購入したいと考えているわけではありません。
そのため、獲得後のリードナーチャリング(育成)が非常に重要になります。

例えば、メールマガジンで役立つノウハウを定期的に配信したり、セミナーへ招待したりすることで、顧客の課題解決をサポートしながら自社への信頼を高めていきます。
このプロセスを経ることで、最初は情報収集レベルだった顧客が、徐々に具体的な検討段階へと移行し、最終的に成約に至る可能性が高まります。
リード獲得はゴールではなく、顧客との長い付き合いのスタート地点であると認識することが大切です。

オンラインでのリード獲得手法8選

インターネットを通じたリード獲得(オンライン施策)は、場所や時間の制約を受けずに広範囲なターゲットへアプローチできる点が最大のメリットです。
SEOによる資産性の高い集客から、広告による即効性のあるアプローチまで、デジタルならではの特性を活かした8つの手法をご紹介します。


SEOで継続的なリード流入を狙う

SEO(検索エンジン最適化)は、Googleなどの検索結果で自社サイトを上位表示させ、自然検索からのアクセスを増やす手法です。

ユーザーが自らキーワードを入力して検索するため、関心度の高いユーザーにアプローチできるのが特徴です。
コンテンツ作成には時間がかかりますが、一度上位表示されれば広告費をかけずに継続的なリード獲得が可能になります。
長期的な視点で安定した集客基盤を作りたい企業にとって、欠かせない施策の一つです。

Web広告で短期的な成果を出す

Web広告は、リスティング広告やディスプレイ広告を活用して、短期間でアクセスを集める手法です。

SEOとは異なり、予算を投じればすぐに検索結果やWebメディアの広告枠に広告を表示できるため、即効性があります。
キャンペーン告知や新製品リリースなど、短期間でリードを集めたい場合に適しています。
ただし出稿を停止すると流入も止まるため、SEOなどのストック型施策と組み合わせて運用するのが効果的です。

ホワイトペーパーで質の高いリードを集める

ホワイトペーパーとは、顧客の課題解決に役立つノウハウや事例をまとめた資料のことです。

Webサイト上で資料ダウンロードとして提供し、ダウンロードと引き換えに会社名や連絡先を入力してもらいます。
業界動向や解決策を知りたいという検討意欲の高いユーザーの情報を獲得できるのが強みです。
作成したホワイトペーパーは、自社サイトだけでなくメールマーケティングや外部メディアでも活用でき、コンテンツとしての費用対効果も高いです。

ウェビナーで深い顧客理解を促す

ウェビナー(Webセミナー)は、オンライン上でセミナーを開催し、参加登録を通じてリード情報を獲得する手法です。

場所を選ばず参加できるため、遠方の顧客や多忙な担当者でも参加しやすいというメリットがあります。
映像と音声を使って情報を伝えられるため、テキストだけでは伝わりにくい製品の魅力やノウハウを深く理解してもらうことが可能です。
開催後のアンケートを活用すれば、参加者の関心度や検討状況を把握でき、その後の営業アプローチにも活用できます。

SNSで潜在層との接点を作る

X(旧Twitter)やFacebook、LinkedInなどのSNSを活用して情報を発信し、潜在顧客との接点を作る手法です。

企業の雰囲気や担当者の人柄などを伝えることで、親近感や信頼感を醸成することができます。
まだ課題を認識していない潜在層にもリーチできるため、将来の見込み顧客を広く集めるのに有効です。
シェアや拡散によって、広告費をかけずに認知拡大につながる可能性もあります。

外部メディア掲載で認知を拡大する

業界特化型のニュースサイトや比較サイトなどの外部メディアに記事や情報を掲載する手法です。

自社サイトの知名度が低くても、集客力のあるメディアの力を借りることで、多くのユーザーに自社を知ってもらうことができます。
特にBtoB比較サイトでは導入検討ユーザーが多く訪れるため、確度の高いリードを獲得しやすい傾向があります。
第三者視点の記事は、自社発信よりも客観的な信頼性を得やすいという利点もあります。

プレスリリースで信頼性を高める

プレスリリースは、新製品の発売や業務提携などのニュースを配信し、メディア掲載を狙う手法です。

新聞やニュースサイトに掲載されることで、企業の信頼性や認知度が大きく向上します。
直接的なリード獲得数は多くない場合もありますが、指名検索の増加やブランド認知の向上につながります。
継続的に発信することで、業界内でのプレゼンスを高め、間接的にリード獲得を後押しします。

Web接客ツールで機会損失を防ぐ

Web接客ツールは、Webサイト訪問者にチャットボットやポップアップでリアルタイムにアプローチする手法です。

閲覧ページや訪問回数などの行動データに基づいてメッセージを表示し、資料請求や問い合わせへ誘導します。
サイト訪問後に離脱してしまうユーザーを減らし、コンバージョン率向上に貢献します。
24時間365日自動対応できるため、営業時間外のリード獲得漏れを防ぐことも可能です。

IPアドレス解析ツールで匿名アクセスをリード化する

BtoBサイトでは、問い合わせや資料請求に至らないまま離脱してしまう訪問者が多く存在します。
しかし、その中には自社サービスに関心を持つ企業が含まれている可能性があります。

こうした匿名アクセスを可視化する方法として活用されているのがIPアドレス解析ツールです。

例えば「どこどこJP」のようなサービスを利用すると、アクセスIPから閲覧企業の特定が可能になります。

特定した企業へ営業部門がメールや電話などでアプローチすることで、問い合わせ前の潜在顧客を商談につなげることができます。

このように、従来把握できなかった興味関心の高い企業を可視化し、潜在リードを顕在化させることができます。

オフラインでのリード獲得手法7選

デジタル化が進む現代においても、対面でのコミュニケーションや物理的な接点を持つオフライン施策は、依然として信頼構築に強い手法です。展示会での直接的な出会いや、決裁者の手元に届くDMなど、熱量の高いリードを獲得できる点が特徴です。ここでは、商談につながりやすい代表的なオフライン施策を7つ紹介します。


展示会で多くの名刺情報を得る

東京ビッグサイトなどで開催される大規模な展示会に出展し、ブースを訪れた来場者と名刺交換を行う方法です。

一度に数百から数千枚の名刺を獲得できるため、リード数を短期間で増やしたい場合に有効です。対面で製品紹介やデモを行えるため、来場者の関心度をその場で把握できる点も特徴です。獲得した名刺は当日中にデータ化し、フォローメールを送るなど迅速な対応が重要になります。

セミナーで確度の高いリードに絞る

自社で会場を用意して対面式のセミナーを開催し、参加者を募る方法です。

特定のテーマに関心のある参加者が集まるため、展示会と比べてリードの質が高い傾向があります。具体的な課題を抱えているケースも多く、対面で説明することで信頼関係を築きやすいのが特徴です。セミナー終了後の個別相談会で、そのまま商談につながるケースも少なくありません。

DMで特定の層に直接アプローチする

手紙や冊子などのダイレクトメール(DM)を、ターゲット企業の担当者宛に郵送する方法です。

デジタル化が進んだ現在でも、物理的な郵便物はデスク上で目に留まりやすく、開封されやすい傾向があります。特に経営者や役員などの決裁者層に対しては、メールよりも紙の手紙が効果を発揮することがあります。送付後に電話などでフォローすることで、アポイント獲得率を高めることが可能です。

テレアポで即時性を求める

企業リストをもとに電話をかける営業手法で、サービス紹介やアポイントの打診を行います。

古くからある手法ですが、相手の反応をその場で確認できるという特徴があります。条件が合えばその場で商談の約束を取り付けることができるため、即効性のある施策です。トークスクリプトの改善や架電リストの精査を行うことで、成果を安定させることができます。

交通広告でエリア認知を高める

電車の中吊り広告や駅看板、タクシー広告などを活用して、特定エリアのビジネスパーソンに認知を広げる方法です。

特にタクシー広告は経営層やエグゼクティブ層の目に触れる機会が多く、BtoBサービスの認知拡大に適しています。繰り返し視認されることで企業名やサービス名が記憶に残りやすく、営業活動の際の認知形成にも役立ちます。

新聞や雑誌広告でターゲットを絞る

業界紙やビジネス雑誌などの紙媒体に広告を掲載する方法です。

購読者層が明確なため、特定の業界や職種に向けて情報を届けやすいのが特徴です。媒体の信頼性により企業のブランド力向上にもつながります。記事広告として掲載すれば、サービスの内容を読み物として詳しく伝えることも可能です。

テレビCMでブランド認知を広げる

テレビCMを放映し、広い層に向けてサービスや企業の認知度を高める方法です。

費用は大きくなりますが、短期間でブランド認知を大きく高める効果があります。最近では地域や時間帯を限定した運用型テレビCMも増えており、以前よりも柔軟に実施できるようになっています。テレビで見たという事実は営業活動や採用活動にもプラスに働きます。

リード獲得を成功させる戦略の立て方は?

「手法を導入したものの、期待した成果が出ない」という事態を避けるためには、事前の戦略設計が不可欠です。
行き当たりばったりの施策にならないよう、目的の明確化から効果測定まで、質の高いリードを安定的に獲得するための5つのステップを確認しておきましょう。


手順1:獲得目的とKPIを明確にする

まずは「なぜリードを獲得するのか」という目的を明確にします。

売上目標から逆算して、必要な商談数、そのために必要なリード数を算出し、具体的なKPI(重要業績評価指標)として設定します。
例えば「月間の新規リード獲得数100件」「資料ダウンロード数50件」のように数値化することで、施策の進捗を客観的に評価できるようになります。
目的が曖昧なままだと、手段が目的化してしまい、質の低いリードばかり集めてしまうリスクがあります。

手順2:ターゲットとなるペルソナを設定する

自社の商品を最も必要としているのは誰か、というペルソナ(架空の顧客像)を詳細に設定します。

業種や企業規模といった企業属性だけでなく、担当者の部署、役職、抱えている課題、情報収集の方法まで具体的にイメージします。
ペルソナが明確になれば、どの媒体でどのようなメッセージを伝えれば響くのかが見えてきます。
関係者間でペルソナを共有することで、認識のズレを防ぎ、一貫性のあるマーケティング活動が可能になります。

手順3:カスタマージャーニーを設計する

ペルソナが商品を認知してから購入に至るまでのプロセスを時系列で整理し、カスタマージャーニーマップを作成します。

それぞれの段階で顧客がどのような情報を求めているか、どのような心理状態にあるかを可視化します。
例えば、課題に気づいたばかりの段階では「解決策の比較情報」、検討が進んだ段階では「導入事例や料金表」が必要になるかもしれません。
このマップをもとに、各フェーズに最適なコンテンツや接点を設計していきます。

手順4:自社に合った手法を選択する

設定したペルソナとカスタマージャーニーに基づいて、最も効果的と思われるリード獲得手法を選びます。

予算が限られている場合はSEOやSNSなどの低コストな施策から始め、資金に余裕があれば広告や展示会で一気に獲得を狙うなど、リソースに応じた判断も必要です。
一つの手法に依存するのではなく、複数の手法を組み合わせてリスクを分散させるポートフォリオの考え方も重要です。
競合他社がどのような手法をとっているかを調査し、差別化できるポイントを探るのも有効です。

手順5:定期的な効果測定と改善を行う

施策を実行した後は、必ず効果測定を行い、PDCAサイクルを回します。

設定したKPIに対して達成できているか、獲得単価(CPL)は適正か、獲得したリードの質はどうかなどを細かく分析します。
うまくいかなかった場合は、原因を特定してクリエイティブを変更したり、ターゲット設定を見直したりする改善が必要です。
一度の施策で完璧な結果が出ることは稀であり、継続的な改善こそが成功への近道です。

リード獲得の費用対効果を高めるには?

限られた予算の中で成果を最大化させるためには、コストに対する感度を高く持つ必要があります。
1件あたりの獲得単価(CPL)を最適化しつつ、最終的な受注に結びつく「リードの質」をどのように担保すべきか、費用対効果を正しく評価するための視点を解説します。


リード獲得単価(CPL)を把握する

リード獲得の効果を測る上で最も重要な指標の一つが、CPL(Cost Per Lead:リード獲得単価)です。

これはリード1件を獲得するためにかかった費用のことで、「かかった費用 ÷ 獲得したリード数」で算出できます。
この数値が低いほど効率よく獲得できていると言えますが、安ければ良いというわけではありません。
商材の単価や利益率(LTV)と照らし合わせて、自社にとって適正なCPLの基準値を持っておくことが大切です。

手法ごとの単価相場を比較検討する

CPLの相場は手法によって大きく異なります。
一般的に、オンライン施策の方が低コストで済む傾向にありますが、オフライン施策は獲得単価が高くても成約率が高い場合があります。
自社の実績値だけでなく、一般的な市場相場と比較して、現在の施策が高いのか安いのかを客観的に判断する視点が必要です。

相場を知ることで、業者への発注時にも適切な価格交渉ができるようになります。

手法 CPL(獲得単価)目安 特徴
SEO・コンテンツ 数百円~数千円 制作費のみで継続獲得可能だが時間がかかる
Web広告 5,000円~15,000円 入札単価により変動、コントロールしやすい
展示会 5,000円~30,000円 ブース装飾費等による、大量獲得で下がる
テレアポ 10,000円~50,000円 人件費やリスト代を含む、アポ獲得ベース

数だけでなくリードの質も評価する

CPLを下げようとすると、どうしてもリードの質が低下してしまうことがあります。

例えば、プレゼントキャンペーンなどで集めたリードは数は多くても、商品への関心は薄いかもしれません。
重要なのは、最終的に受注につながる「質の高いリード」をどれだけ効率よく獲得できたかです。
CPLだけでなく、商談化率や受注率まで追跡し、トータルの費用対効果(ROI)で施策を評価するようにしましょう。

獲得したリードを成果につなげる方法は?

リードを獲得することはゴールではなく、あくまで営業プロセスの始まりに過ぎません。
集めたリストを「宝の持ち腐れ」にせず、商談・成約へと効率的に引き上げるためには、マーケティングと営業が連携した組織的なフォロー体制が求められます。


MAツールでリードをスコアリングする

獲得した大量のリードを効率的に管理・育成するために、MA(マーケティングオートメーション)ツールが役立ちます。

MAツールにはスコアリング機能があり、Webサイトの閲覧やメールの開封といった行動に応じて点数をつけ、検討度合いを可視化できます。
これにより、何千件ものリードの中から「今すぐアプローチすべきホットリード」を自動的に抽出することが可能になります。
感覚ではなくデータに基づいて優先順位をつけることで、営業効率を劇的に向上させることができます。

購買意欲の高いリードを営業に渡す

MAツールで育成・選別を行い、購買意欲が高まったと判断されたホットリードだけを営業部門に引き渡します。
この引き渡しの基準をマーケティング部門と営業部門の間で事前にすり合わせておくことが、連携をスムーズにするコツです。
営業担当者は確度の高い顧客だけに集中して提案活動ができるため、無駄な訪問が減り、受注率が向上します。

マーケティング部門から営業へのバトンパスを円滑にすることが、組織全体の成果最大化につながります。

CRM/SFAで部署間の情報共有を徹底する

営業部門が商談状況を入力するSFA(営業支援システム)や、顧客情報を管理するCRMとデータを連携させます。

これにより、マーケティング部門は「送客したリードが実際に受注したのか」「失注した理由は何か」といったフィードバックを得ることができます。
この結果をもとに、「どのようなリードが受注しやすいのか」を分析し、次のリード獲得施策の精度を高めるPDCAを回します。
部門を超えてデータを共有し、共通のゴールに向かって改善し続ける体制づくりが不可欠です。

インサイドセールスがリードを育成する

マーケティングとフィールドセールス(外勤営業)の間に、インサイドセールスという役割を置く企業が増えています。

インサイドセールスは、獲得したリードに対して電話やメールでコンタクトを取り、状況をヒアリングしながらニーズを育てていく役割を担います。
すぐに商談化しないリードに対しても継続的にフォローを行うことで、取りこぼしを防ぎ、中長期的な関係を構築します。
彼らがクッションとなることで、フィールドセールスは確度の高い商談だけに専念できる分業体制が整います。

BtoBリード獲得の最新トレンド

近年、BtoBマーケティングでは従来の「問い合わせ待ち型」のリード獲得だけでなく、データを活用して潜在顧客を発見するアプローチが注目されています。
企業のWeb行動データや興味関心データを分析することで、まだ問い合わせに至っていない企業にもアプローチできるようになりました。

ここでは、近年注目されているBtoBリード獲得の最新トレンドを紹介します。


ABM(アカウントベースドマーケティング)

ABM(Account Based Marketing)とは、特定の企業をターゲットとしてマーケティングと営業が連携しながらアプローチする手法です。

従来のマーケティングでは、多くのリードを獲得してから選別する方法が一般的でしたが、ABMでは最初から狙う企業を定めて施策を展開します。
ターゲット企業の業界や課題を分析し、個別最適化されたコンテンツや営業アプローチを行うことで、商談化率や受注率の向上が期待できます。

IP解析による潜在顧客の可視化

BtoBサイトでは、問い合わせや資料請求を行わずに離脱してしまう訪問者が多く存在します。
しかし、その中には自社サービスに興味を持っている企業が含まれている可能性があります。

そこで活用されているのがIP解析ツールです。

IP解析ツールを使うと、WebサイトにアクセスしているIPアドレスから企業名を特定し、どの企業が自社サイトを閲覧しているのかを把握できます。

例えば「どこどこJP」のようなサービスを活用すれば、アクセスしている企業を可視化し、営業担当が直接アプローチすることが可能になります。

このように、問い合わせ前の段階から興味関心の高い企業を発見できるため、潜在リードを顕在化させる手法として注目されています。

IP解析ツールを活用することで、これまで見えなかった潜在顧客の動きを把握できるようになります。
自社サイトにどのような企業が訪問しているのかを把握したい場合は、IP解析ツールの導入を検討してみるとよいでしょう。

インテントデータの活用

インテントデータとは、企業がどのようなテーマに関心を持っているかを示すデータのことです。

例えば以下のような行動データが該当します。

  • 特定の製品カテゴリを調べている
  • 特定のキーワードを検索している
  • 比較サイトを閲覧している

こうした行動データを分析することで、導入検討の可能性が高い企業を特定できます。

このデータを営業活動に活用することで、興味関心の高い企業へタイミングよくアプローチできるため、営業効率の向上につながります。

リード獲得の成功事例から学ぶ

理論を理解した後は、実際に成果を出している企業がどのような戦略でリード獲得しているのか、具体的な事例を見ていきましょう。
オウンドメディア、ツールの活用、外部メディアの利用など、各社がどのように自社に最適な手法を選び、運用しているのかを紐解きます。


オウンドメディアでリード数を大幅に増やした事例

家計簿アプリなどを提供する株式会社マネーフォワードは、BtoB向けのオウンドメディアを通じて大きな成果を上げています。

バックオフィス業務の効率化に関する質の高い記事を継続的に発信し、検索エンジンからの流入を増やすインハウスSEO体制を構築しました。
その結果、月間のPV数は1,000万を超え、リード獲得数を従来の約4倍にまで拡大させることに成功しています。
ユーザーの悩みに寄り添うコンテンツがいかに重要かを示しており、広告費に依存しない集客モデルを作った好例です。

参考:オウンドメディア『バックオフィスの基礎知識』が月間1,000万PVを突破! | 株式会社マネーフォワードのプレスリリース

MAツール活用で成約率を高めた事例

名刺管理サービスを提供するSansan株式会社は、MAツール「Marketo」を導入してリード管理の効率化を実現しました。

以前はオフラインで獲得した名刺情報とWeb上の行動履歴が紐づいておらず、最適なタイミングでのアプローチが難しい状況でした。
自社の名刺管理サービスとMAツールを連携させることで、顧客接点を統合し、セミナー参加などの行動履歴に基づいた精度の高いメールマーケティングを展開しました。
これにより、見込み顧客の育成プロセスが可視化され、営業効率と成約率の大幅な向上につながりました。

参考:Sansan 営業DX Handbook「マーケティングオートメーションのROIを3倍にする五つのステップ」

外部メディア掲載で商談化率を上げた事例

自社メディアの立ち上げには時間がかかるため、即効性を求めて外部メディアを活用するケースも多くあります。

例えば、IT製品の比較サイト「ITreview」「BOXIL」などに製品情報を掲載し、そこからの資料請求をリードとして獲得する方法です。
ドキュサイン・ジャパン株式会社は、比較サイト「BOXIL SaaS」に製品情報を掲載し、サイト上の資料請求をリードとして獲得しました。
BOXILの導入事例では、他媒体よりリード獲得から商談化までのコンバージョンが3倍以上と紹介されています。

参考:ITreview – ビジネス向けソフトウェアとクラウドサービスのレビュー・比較サイト

参考:BOXIL(ボクシル)- SaaS比較・口コミサイト

参考:導入事例|BOXIL

IP解析ツールを活用して潜在顧客を営業機会につなげた事例

BtoBサイトでは、多くの企業がWebサイトを訪問しているにもかかわらず、問い合わせや資料請求につながらないケースが少なくありません。
こうした匿名アクセスを営業機会へとつなげる取り組みも増えています。

例えば、日本パレットレンタル株式会社では、IP解析ツール「どこどこJP」を活用し、Webサイトを閲覧している企業を可視化する仕組みを構築しました。

同社では「どこどこJP」Google Analytics 4(GA4)を連携し、さらにLooker Studioで閲覧企業のデータをリスト化しています。
営業担当は、そのリストを確認することで、どの企業がどのページを閲覧しているかを把握できるようになりました。

例えば、資料ダウンロードを行った企業が別の商品ページも閲覧していた場合、営業担当は複数の資料を準備して訪問するなど、顧客の興味関心に合わせた提案が可能になります。

このように、Webサイトの閲覧企業を可視化することで、問い合わせ前の段階から見込み顧客の興味を把握し、営業活動の効率化につなげています。

参考:導入事例見込み顧客の閲覧情報を可視化:営業部門が自らアクセス解析し業務効率化を実現へ | どこどこJP公式サイト | IP Geolocation and IP Intelligence API

まとめ

この記事の要点をまとめます。

  • リード獲得は「獲得・育成・選別」の3段階で設計し、自社のリソースと目的に合った手法を選ぶことが重要です。
  • オンラインのSEOやオフラインの展示会など、15の手法にはそれぞれの特徴があるため、複数を組み合わせて効果を最大化しましょう。
  • MAツールやインサイドセールスを活用して獲得後のフォロー体制を整え、質の高いリードを営業へつなげることが成果への鍵となります。

まずは自社の現状と課題を整理し、今日からできる施策を一つ選んで実行に移してみてください。

リード情報の精度をさらに高めたい方は、ぜひどこどこJPの資料をご覧ください。