Webサイトのアクセス数はあるのに問い合わせが伸び悩んでいる場合、入力フォームでユーザーが離脱している可能性があります。本記事では、フォームで離脱が起きる原因から、今日から無料で実践できる基本施策、ツールの活用手順までを具体的に解説します。
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EFO(入力フォーム最適化)とは
EFOとは「Entry Form Optimization」の略で、問い合わせや資料請求、会員登録、ECの購入画面など、あらゆる入力フォームを対象とした改善手法です。
SEOやWeb広告が「集客」の施策であるのに対し、EFOは集めたユーザーを確実に成果へつなげる仕上げの施策として位置づけられています。

フォームの入力完了率を高める施策
フォームの入力完了率を高めるうえで重要なのは、ユーザーが迷わず入力し終えられる導線を整えることです。
具体的には、項目の削減や入力例の表示などを通じて、ユーザーの手間を最小限に抑えます。
どれほど魅力的な商品やサービスであっても、最後の入力画面でストレスを与えてしまうと申し込みには至りません。
入力画面を使いやすく整える作業が、EFOの中心的な役割といえます。
約7割が入力途中で離脱している
一般的なWebサイトでは、フォーム画面まで到達したユーザーの約6〜7割が入力途中または未入力のまま離脱するといわれています。
せっかく広告費やSEO対策で集客しても、大部分の見込み顧客を取り逃がしている計算になります。
この離脱率を少しでも改善し、完了画面まで導く入力フォーム改善が求められます。
Webサイトの改善でEFOに取り組むメリット
EFOはフォーム画面だけを改修対象とするため手を加える範囲が限定的で、少ない工数とコストでWebサイトの成果を底上げできる費用対効果の高い施策です。
大規模なサイトリニューアルと比べてリスクが低く、マーケティング担当者が最初に着手する改善策として適しています。

| メリット | 概要 |
|---|---|
| CVRの改善 | フォームの離脱を減らし、問い合わせや購入の件数を増やせる |
| 費用対効果の向上 | アクセス数を増やさずに成果が伸び、CPAを改善できる |
| 短期間で効果を検証 | 改修範囲がフォームに限られ、数日〜数週間で結果が分かる |
コンバージョン率を直接改善できる
EFOに取り組む最大のメリットは、ユーザーの離脱を減らしてコンバージョン率(CVR:Webサイトのアクセス数に対する目標達成数の割合)を直接的に高められる点です。
入力項目が少なく分かりやすいフォームを用意すれば、途中で面倒になって諦めるユーザーを引き留められます。
結果として、資料請求や商品の購入といった最終的な成果の数が増加します。
広告の費用対効果が高まる
サイトへのアクセス数が現状のままでも、EFOによって成果を伸ばせるため、CPA(顧客獲得単価:成果1件あたりにかかる広告費用)の改善につながります。
たとえば月間10,000アクセスでフォーム到達率が5%、完了率が30%のサイトがあるとします。
EFOで完了率を40%に引き上げられれば、同じアクセス数でも獲得件数は150件から200件に増加します。
新たな広告費を投じずに成果が増えるため、費用対効果が大幅に向上します。
短期間で成果が出やすい
EFOは、SEO(検索エンジン最適化)やLPO(ランディングページ最適化)と比較して、短期間で結果を検証しやすい施策です。
SEOは記事の作成から検索順位の上昇までに、数ヶ月単位の時間がかかります。
一方、EFOは入力画面のレイアウトや項目を調整するだけで済むため、実装にかかる時間が短く、数日から数週間で改善の効果を確認できます。
ユーザーが入力フォームから途中で離脱する原因
フォームの離脱は突然起こるのではなく、ユーザーが「面倒だ」「不安だ」「分かりにくい」と感じた瞬間に発生します。
原因を正しく把握しなければ、的外れな改修に時間を費やすことになるため、まずは離脱を引き起こす代表的なパターンを押さえておくことが重要です。

項目の多さと個人情報への抵抗
入力しなければならない項目が多すぎると、ユーザーは画面を見た瞬間に面倒だと感じて離脱します。
また、サービスを利用するうえで必要性が不明な個人情報を求められると、情報漏えいのリスクや不信感を抱く原因になります。
ユーザーの負担と心理的なハードルを下げる入力フォーム改善が欠かせません。
エラー箇所の分かりにくさ
すべての項目を入力して送信ボタンを押した後に、画面上部に「入力内容に誤りがあります」とだけ表示されるフォームは離脱を招きます。
どの項目のどこを間違えたのかがすぐに分からないと、ユーザーは修正する意欲を失います。
エラーの内容と修正箇所を明確に伝えるエラー表示の仕組みが求められます。
スマホへの最適化不足
スマートフォンで閲覧した際に、フォームの入力欄や送信ボタンが小さすぎると、誤操作が起きて離脱につながります。
PC用の画面がそのまま縮小表示されているフォームでは、画面を拡大しながら文字を入力する手間が生じます。
とくにスマホ経由のアクセスが多いサイトでは、画面サイズに合わせたスマホ最適化が重要です。
今日から無料で実践できる基本のEFO施策
EFOは専用ツールの導入やプログラミングの知識がなくても始められます。
フォームの管理画面から設定を変更するだけで完了率の改善が期待できるため、まずはコストをかけずに実行できる基本的な見直しから着手し、小さな成功体験を積んでいくとよいでしょう。

不要な入力項目を削る
まずは現状の入力項目を見直し、業務上どうしても必要な情報だけを残して、残りを削除します。
メールアドレスだけで連絡が取れるのであれば、電話番号や住所の項目は不要です。
項目数が少ないほどユーザーの負担は減り、入力の完了率は高まります。
必須と任意を明確に区別する
どの項目を必ず入力すべきかを明確に示すことで、ユーザーの迷いをなくします。
「必須」「任意」といったラベルを項目名の横に目立つ色で配置するのが効果的です。
必須項目であることを隠して入力を促すとエラーの原因になるため、最初に視覚的に伝える設計にします。
入力例をあらかじめ表示する
入力欄の中に薄いグレーの文字で具体的な入力例を表示しておくと、ユーザーはどのような形式で入力すべきかを直感的に理解できます。
「例:山田 太郎」「例:03-1234-5678」のように示しておけば、全角や半角の迷いがなくなり、入力間違いによるエラーを防げます。
余計なリンクを削除する
フォーム画面には、他のページへ移動するリンクを極力配置しない設計にします。
上部のグローバルメニューやサイドバー、フッターのリンクが残っていると、入力の途中で別のページへ移動してしまい、そのまま戻ってこない可能性があります。
ユーザーの意識を入力作業だけに集中させるため、シンプルな画面構成を保ちます。
ツールを導入して実現する高度な入力支援施策
専用のEFOツールを使えば、基本的な項目整理だけでは対応しきれない入力ミスや手間をシステムの力で自動的に解消できます。
HTMLやJavaScriptを自社で書く必要がなく、タグを設置するだけで高度な入力支援機能を追加できる点がツール活用の利点です。

住所の自動入力
ユーザーが郵便番号を7桁入力した瞬間に、都道府県から市区町村までの住所が自動で入力欄に反映される住所の自動入力機能です。
スマホから長い住所を手入力する手間を大幅に省けます。
ユーザーは番地や建物名を追加するだけで済むため、住所入力の手間による離脱を効果的に防げます。
さらに、IPアドレスからアクセス元の地域を判定できるIPジオロケーションサービスを活用すれば、郵便番号を入力する前から都道府県を初期表示できます。
例えば全国対応の資料請求フォームや来店予約フォームでは、ユーザーが都道府県を選択する手間を減らせるため、入力負担の軽減につながります。
どこどこJPではIPアドレスから地域を判定し、フォームの初期表示や地域に応じた入力支援を実現できます。
既存フォームにも導入できるケースがあるため、大規模な改修を行わずEFOを強化したい企業にも適しています。
【関連記事】
IPアドレスに紐づけられた情報と活用方法(地域編)|どこどこJP ナレッジセンター
半角・全角の自動変換
全角カタカナや半角英数字といった指定をシステム側で自動変換する機能を取り入れると、エラーの発生を抑えられます。
ユーザーが全角で電話番号を入力しても、自動で半角に変換されればエラーにはなりません。
入力時の細かいルールをユーザーに強要しない仕組みが、完了率を高めます。
リアルタイムエラー表示
ユーザーが項目を入力し終えて次の項目に移ったタイミングで、即座に入力内容を判定し、エラーがあればその場でメッセージを表示します。
「メールアドレスの形式が正しくありません」のようにリアルタイムで指摘されるため、送信ボタンを押す前にミスに気づき、スムーズに修正できます。
キーボードの自動切り替え
電話番号の入力欄をタップしたときは数字キーボード、メールアドレスの入力欄では英字キーボードといったように、スマホの入力画面を自動で切り替える機能です。
ユーザーがいちいちキーボードを切り替える手間が省け、スマホでの入力ストレスを大幅に軽減できます。
EFO施策の効果を正しく検証して改善を続ける手順
フォームを改修しただけで満足すると、実際にどの変更が成果につながったのかが分からず、再現性のある改善ができません。
施策の効果をデータで裏付け、次のアクションにつなげるPDCAの仕組みを整えることが、EFOを一過性の作業で終わらせないための鍵です。

解析ツールで離脱箇所を特定する
アクセス解析ツールのGoogleアナリティクスなどを使い、フォーム画面に到達したユーザーがどの割合で完了画面まで進んだかを計測します。
さらに高度なツールを使えば、ユーザーがフォーム内のどの項目でつまずいて離脱したかを特定できます。
離脱が多い箇所を見つけ出し、優先的に改善策を打ちます。
加えて、BtoBサイトではIPアドレスからアクセス企業を判定するツールを併用することで、「どの業種・規模の企業がどの項目で離脱しているか」まで踏み込んだ分析ができます。
フォーム改善の優先順位付けや、ターゲット別の最適化に活用できます。
例えば、以下のような傾向を把握できます。
- 製造業の企業は電話番号入力で離脱が多い
- IT企業はフォーム完了率が高い
- 従業員規模100名以上の企業は資料請求まで進みやすい
こうした傾向を把握できれば、ターゲット企業ごとにフォーム改善の優先順位を決められます。
どこどこJPではアクセス企業情報を活用できるため、単なるフォーム改善だけではなく、営業活動につながる分析も可能です。
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ABテストで一つずつ検証する
入力項目の削減やボタンの色の変更など、複数の施策を同時に実行すると、どの変更が完了率の向上に貢献したのか分からなくなります。
改善を行う際は「項目の順番だけを変える」といったように条件を一つに絞り、変更前と変更後でどちらが良い結果になるかを比較するABテストを実施して精度を高めます。
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A/Bテスト:結果の確認方法|どこどこJP ナレッジセンター
専用のEFOツールを導入して対策を強化すべきケース
EFOツールには月額の利用料金が発生するため、やみくもに導入してもコストに見合う成果を得られるとは限りません。
無料でできる基本施策をやり切ったうえで、次の一手が必要になった段階で検討するのが合理的です。
導入を判断する基準と、ツール選定の考え方を整理します。

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基本施策で完了率が改善しないとき
不要な項目を削り、入力例を表示するなどの基本施策をやり尽くしても離脱率が高いままの場合は、ツールの導入が有効です。
リアルタイムエラー表示や住所の自動入力といったシステム的な支援機能が加わることで、自力での改修では越えられなかった壁を突破できる可能性があります。
フォーム数に見合うプランを選ぶ
EFOツールは、初期費用に加えて月額数千円から数万円のランニングコストがかかります。
フォームへのアクセス数が少ないサイトに高額なツールを導入しても、獲得件数の増加分で費用を回収できないおそれがあります。
管理するフォームの数や月間のセッション数に合わせて、費用対効果が見合う料金プランを選びます。
まとめ
EFOとは、入力フォームの使い勝手を高めてユーザーの途中離脱を防ぎ、コンバージョン率を改善する重要な施策です。
- フォームにおけるユーザーの離脱は、項目の多さやエラーの分かりにくさが原因
- 不必要な項目を削り、必須と任意を明記する基本施策から始める
- 住所の自動入力やリアルタイム判定などの機能は、専用ツールで補う
- 解析ツールを使い、ABテストで効果を一つずつ検証する
- フォームへのアクセス数とツールの利用料金のバランスを見て導入を判断する
Webサイトの集客効率が落ちていると感じたら、まずは自社のフォームをユーザー目線で見直し、項目の整理から取り組んでみてください。
加えて、IPアドレスからユーザーの地域やアクセス企業を判定できるサービスを取り入れれば、住所入力の初期表示やBtoB向けの離脱分析までを一段深く実施できます。
基本施策とあわせて、IPジオロケーションの活用も検討するとよいでしょう。
EFOは入力項目を減らすだけではなく、入力前からユーザー情報を活用することで、さらに高い改善効果が期待できます。
IPアドレスを活用した地域判定やアクセス企業分析を組み合わせれば、入力負担の軽減だけでなく、ターゲット企業ごとのフォーム改善にも役立ちます。
どこどこJPでは、IPジオロケーションを活用したEFO施策をご提案しています。
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