使い分けよう!エリアターゲティングと気象ターゲティング

ウェザーマーチャンダイジング」では、どこどこJPで取得した気象情報をオンライン上で分析し、施策に反映するという考え方をご紹介しました。では、「東京の11月の平均最低気温は9.6℃だから、11月は10℃くらいで売れ始める商品を訴求するオンライン広告を配信しよう」というエリアターゲティング施策は、果たして効果的と言えるのでしょうか。
このページでは、エリアターゲティングと気象ターゲティングの違いや、気象ターゲティングの強みをご紹介します。

気象条件は「場所」「時間」だけでは捉えられない


まずは、11月における最低気温の推移を考えてみましょう。下図は、東京の2012年11月の日別最低気温をグラフ化したものです。「気温10℃」をトリガーにした場合、実際に10℃を下回り始めるのは月の後半、日数にして15日に留まります。

東京の日別最低気温

また、一日の中でも気温は大きく推移します。一例として、同年11月15日の東京の気温を見てみましょう。最も気温の下がる午前6時は8.4℃、最も暖かい午後一時は15.5℃と、一日の中で実に7.1℃の差があることがわかります。

東京の日時間別気温

さらに言えば、同じ日・同じ時間であっても、地域によって気温はバラバラ。同日午前6時の札幌・東京・那覇の気温を比較してみると、14.3℃もの開きがあるのです。
エリアターゲティングでも、配信日・配信時間の調整でも、「10℃」という気温を正確にターゲティングすることは難しいということがわかります。

国内3地点の気温の差異

※気温データは「過去の気象データ」(気象庁)より引用

天気・気温に応じた訴求をするなら「気象ターゲティング」


刻々と移り変わる気象情報に対し、Geolocation Technology(旧サイバーエリアリサーチ)は、データを定期的にアップデートすることで対応しています。最も更新頻度の高い現況データでは、1日24回、1時間に1度のペースで気象データを更新しています。
従来、「そのとき・その場所」の情報を得るために、アクセス時にユーザIDから住所情報を得る、GPSで位置を特定するといった工夫がされてきました。一方、IPアドレスから位置情報を得られるSURFPOINT™は、アクセスユーザのすべてに気象情報を付与できることが強みです。この広範性と網羅性を武器に、「オンライン上の気象データ活用」に欠かせない存在となっていくのではないでしょうか。

どこどこJPで気象データをご利用いただく場合は、別途気象データオプションのご利用が必要となります。アクセス解析ツールに気象情報を取り込む方法は「気象情報とGoogleアナリティクス連携」を、気象条件に応じてコンテンツを切り替える手法については「気象情報によるコンテンツ切り替え」で詳しくご紹介しています。ぜひ、こちらも併せてお読みください。



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